運筆指導で「自分で書く楽しさ」と自信を育む | 児童発達支援 SOU FIRST 牧港(浦添市)
〜お絵描きから学習へ、意図を持って手を動かす楽しさを〜
文字を本格的に習う前段階として、私たちは「運筆(うんぴつ)」の時間をとても大切にしています。ただ線をなぞる作業にするのではなく、子どもたちの発達のサインを見極めながら、「自分の意思で鉛筆を動かす心地よさ」を感じてもらえるようなアプローチを心がけています。

1. 「やりたい!」のサインを見逃さないタイミングとカリキュラム
運筆を始めるタイミングは、年齢という数字で区切ることはしません。「お絵描きが大好きになってきたな」「塗り絵で色を塗るのが楽しいんだな」という様子や、「線や形をじっと意識して見るようになってきたな」という、子どもたち自身の内側から溢れる興味・関心を一番のスタートサインにしています。




- 基本の13枚の冒険(3〜5歳児向け): まずは親しみやすい横線や縦線からスタートし、少しずつ斜め線、ギザギザ、なだらかなカーブへと進んでいきます。最初は短い線から、慣れてきたら長い線へと、段階的に難易度を上げていくことで、子どもたちの手が無理なく「線をコントロールする力」を育んでいきます。
- 「もっとやってみたい!」を応援する発展の4枚(5歳児向け): 基本の13枚をしっかりクリアし、「もっと難しいのもやりたい!」とやる気満々の年中・年長さんには、さらに細かく鉛筆を動かす多様な図形や複雑な模様のプリントを用意しています。子どもの「挑戦したい」という気持ちをすぐキャッチして、手先の器用さをさらに引き出していきます。
2. 私たちが日々の見守りで大切にしている、3つの温かい視点
子どもたちがプリントに向き合っているとき、私たちは以下の3つのポイントを意識して、一人ひとりの手元と心を見守っています。


- 「はみ出しても大丈夫!」端から端への意識: 線が枠からはみ出してしまっても、私たちは注意はしません。それよりも大切なのは、「始まりの印」から「終わりの印」まで、子どもが自分の目で見て、自分の手で意識して、一生懸命に書き進められているかというプロセスです。「ちゃんと最後まで届いたね」と、その意識をしっかり認め、応援しています。
- 土台を作る「持ち方」と「心地よい筆圧」: これから先、たくさん文字を書いても手が痛くならないように、身体の機能や手の成長に合わせた声かけを行っています。ギュッと握りすぎてしまう子には「優しく持ってあげようね」と声をかけたり、薄い線になってしまう子には一緒に手を添えたりしながら、心地よく書ける正しい習慣を体に染み込ませていきます。
- 「①から順番に」が育む、できた!の貯金: カリキュラムを「①から順番に進める」という一貫性を大切にしています。階段を一つずつ上るようにクリアしていくことで、子どもたちの中に「昨日できなかったことが、今日はできた!」という確かな達成感と、自分を信じる力がどんどん貯金されていきます。
【さいごに】
運筆は、将来の文字学習だけでなく、机に向かう姿勢や集中力の土台となる、本当に重要なステップです。形を綺麗に書くというテクニックを求めるのではなく、子どもたちが「あぁ、思った通りに手が動いて楽しいな!」というワクワク感を感じられるよう、これからも丁寧なサポートを徹底してまいります。
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