ことばの組み立てとは?~言葉の発達ピラミッドの活用~ | 児童発達支援 SOU FIRST 牧港(浦添市)
ことばの組み立てとは?
「りんご」のイラストカードを指さした年長のお子様が、「りんごの『ん』は2番目!」と嬉しそうに声を上げ、スタッフと顔を見合わせてニコッと微笑みました。日常の会話のなかで「食べたい」「遊んだよ」という言葉を聞いて、「何を?」「どこで?」とお子様の伝えたい内容を汲み取ることに悩まれている保護者様も多いのではないでしょうか。この記事では、言葉が脳内でどのように処理され組み立てられていくのかという仕組みや、「言葉の発達ピラミッド」を活用したトレーニングについて分かりやすく解説します。沖縄県浦添市にある児童発達支援 SOU FIRST 牧港では、お子様が言葉を育む過程を大切にし、コミュニケーションの楽しさを実感できる支援を行っています。

音韻処理と語彙力向上を目指す言葉のトレーニング
本日の活動では、言葉の発達ピラミッドに基づき、「音韻処理(聞いた言葉の音を脳内でイメージする力)」「語彙(単語の量や質)」「統語(言葉を並べるルール)」に焦点を当てたトレーニングを行いました。例えば「りんご」という言葉を聞いて、「『ん』は何番目にあるかな?」と問いかけ、音の順番を意識する練習を実施しています。お話しすることがまだ難しいお子様には、指差しで絵カードを選ぶ活動からスタートしました。また、言葉を正しく並び替えるカード遊びを取り入れ、聞いた言葉を理解し、頭の中で整理して伝える一連のプロセスを楽しみながら深めています。

安全のための取り組み
「うまくできない」という経験が重なると、お子様にとって大きな心理的負担となり、話すことや課題自体に拒否感をもってしまう原因になります。児童発達支援 SOU FIRST 牧港では、お子様が安心して課題に取り組める「心の安全配慮」を徹底しています。できたことや伝えようとした思いを否定せずに受け止め、スモールステップ(小さな目標の設定)で達成感を重ねられるように配慮しています。さらに、お子様が大好きな遊びや音楽をプログラムに取り入れることで、プレッシャーを感じることなく自然と挑戦できる温かい環境を整えています。

発達の視点から
言葉の発達は、「聞いた言葉を理解する(音韻処理・受容言語)」→「知っている言葉を増やす(語彙力)」→「言葉を正しく並べ替える(統語)」という順序を経て、スムーズな会話力へとつながっていきます。
専門的な観察として、まずは音韻処理(耳で聞く音を脳内で記号として思い浮かべる力)を育むアプローチを行っています。これが身につくことで、耳で聞く指示の理解や集団での一斉指示(全体への呼びかけを自分事として理解すること)への適応力が高まります。また以前は、「りんご」「食べる」といった単語の並び替えに惑わされていたお子様が、継続した練習を通して「ピカチュウがカルタを読む」という複雑な3語文(3つの単語で構成された文章)を自力で組み立てられるようになる大きな成長が見られました。言葉の仕組みを視覚や音で理解することで、自分の考えを正確に伝える力が確実に育っています。

ご家庭でもできること
ご家庭で今すぐ試せるアプローチとして、日常の中にある身近な物の「言語化(名前や役割を言葉で伝えること)」がおすすめです。例えば、お部屋にある「椅子」「机」「冷蔵庫」などを指さしながら名前を声に出してみたり、絵本の挿絵を見ながら「これは何かな?」「うさぎさんだね」と小さなやり取りを重ねてみてください。
すでに2語文以上をお話しできるお子様には、「椅子は何のときに使うものかな?」「座るときに使うね」と、用途や意味を掘り下げる問いかけが効果的です。また、音楽やダンスが好きなお子様なら、「リンゴ」「パイナップル」など言葉の音の数に合わせてステップを踏む「じゃんけんグリコ」のような遊びを取り入れると、楽しく音韻処理の力を育むことができます。こうした日常の関わりが、お子様の自己決定感(自分で考え伝える力)やコミュニケーションへの意欲を高めていきます。
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