粘土をこねて手先の不器用さ改善!?うるま市の児童発達支援での工夫
「ぎゅっ、ぎゅっ」と小さな両手で白い紙粘土を力いっぱい押しつぶすと、指の隙間から粘土がむにゅっと顔を出し、男の子の表情がパッと笑顔に変わりました。😊
保護者様からも、
「ハサミやボタン留めなど細かい作業が苦手」
「スプーンや鉛筆をぎゅっと握りしめて疲れてしまう」
といった手指の発達に関するご相談をいただくことがあります。💭
沖縄県うるま市栄野比にある児童発達支援SOU FIRST うるま栄野比では、遊びのなかで楽しく手指の動かし方を学べるプログラムを大切にしています。今回は、紙粘土を使った指先トレーニングの様子と支援の視点をご紹介します。🌱
今日の活動内容👌


今回の活動では、約30分間の枠の中で、紙粘土を使った「指先トレーニング&オリジナルマグネット作り」を行いました。🖐️✨
細かい手作業に苦手意識があるお子様でも、感触を楽しみながら自然と手指を動かせるステップを用意しました。
- ステップ1:つまむ(親指と人差し指で小さくちぎる)
- ステップ2:こねる(手のひら全体を使って柔らかく伸ばす)
- ステップ3:丸める(両手でコロコロ転がしてお団子の形にする)
まずは職員が「まんまるボール」「へびさん」などの見本を提示し、同じ形を作る模倣遊びからスタートしました。形ができあがったら、真ん中に小さなマグネットをそっと埋め込みます。🧲
最後は、星型やハート型、動物の形など、それぞれが思い思いの形に成形し、世界にひとつだけのオリジナルマグネット小物を完成させました。完成した作品を手にして、誇らしげに見せてくれる姿がとても印象的でした。😀✨
安全面で大切にしたこと🛡️
紙粘土や小さなマグネットを使用する活動では、お子様が安心して創作に集中できるよう、きめ細やかな環境設定と見守り体制を整えています。⚠️
誤飲を防ぐための環境と職員配置
今回の制作では小さなマグネットを扱ったため、万が一の誤飲や口に入れてしまう事故を防ぐ配慮を徹底しました。
活動スペースのテーブル上には余計な物を一切置かず、マグネットは職員の手元で一括管理し、「今から埋め込む」というタイミングで1人につき1個ずつ手渡ししました。また、職員をテーブルごとに配置し、お子様の手元と口元の動きを常に視野に入れて見守りました。👀
感触への不安に寄り添う個別配慮
お子様の中には、粘土の独特なひんやり感やベタつきが肌に触れることを嫌がる「感覚過敏(特定の肌触りや刺激に強く反応してしまうこと)」の傾向を持つお子様もいらっしゃいます。
無理強いは決してせず、
「まずは指先でちょんって触ってみようか」
「先生がこねるのをトントンって叩いてみる?」
と、道具を使ったり少しずつ段階を踏んで触れたりできるよう、個別のペースに合わせた声かけを行いました。水分補給のタイミングもこまめに挟み、気持ちを落ち着かせながら参加できるように整えています。🍵
発達支援の視点から見えたこと🔍
児童発達支援の現場では、単に「上手に作品を作ること」だけを目的とするのではなく、作業動作の奥にある身体の使い方や発達の段階を丁寧に観察しています。
視点1:手指の巧緻性と力加減の調整

日常生活でスプーンをぎこちなく握ってしまったり、筆圧が強すぎて紙を破いてしまったりする背景には、手指の巧緻性(指先を細かく器用にコントロールする力)や力加減のコントロールの未発達が隠れていることがあります。
今回の「ちぎる・こねる・丸める」という一連の動作では、指先の微細な動きと手のひら全体の力強さの両方が求められます。
以前は指先だけに力が入ってしまい粘土を潰すだけだったお子様が、職員の手のひらの動きをじっと見つめ、「優しくコロコロ」と両手をすり合わせて力加減を弱めながらきれいな丸を作ることができた場面がありました。自身の身体感覚に意識を向け、力加減を微調整する力が確実に育ってきていることを示しています。
視点2:見本を捉える空間認知とイメージの表現力

2つ目の視点は、見本をよく見て同じ形を再現する力です。これは、目で見た輪郭や大きさを頭の中で捉える「空間認知(物の位置関係や立体的な形を把握する力)」の発達につながっています。
「先生と同じ形を作る」という見立て遊びから、マグネットを埋め込んで「自分の好きな形を作る」という自由制作へと移ることで、頭の中にあるイメージを指先の運動へと変換する創造力が引き出されます。
「ここを尖らせたらネコさんの耳になるかな?」と試行錯誤しながら粘土の形を変化させていく過程そのものが、手指の操作性と表現力を同時に高める大切な経験となります。🌱
ご家庭でもできる小さなヒント🏠
手指の操作性や力加減を育てる工夫は、特別な粘土を用意しなくても、今日のおうち時間のなかで簡単に取り入れることができます。👌
夕飯前の「キッチンペーパー(新聞紙)ぎゅっとボール」
おすすめなのは、いらなくなったチラシやキッチンペーパー、新聞紙を1枚使った手遊びです。📰
- ① お子様に紙を1枚渡し、両手を使って「くしゃくしゃ」と握りつぶしてもらいます。
- ② 「小さなお団子にできるかな?」と声をかけ、ぎゅーっと指先と手のひらで丸めさせます。
- ③ 最後にゴミ箱やカゴをめがけて「ナイスシュート!」と投げ入れます。
ふわふわした紙を小さく丸める動きは、指先の力と手のひら全体を連動させる素晴らしい運動になります。
できたときは、「小さな丸がぎゅっと作れたね!」と、手の使い方の変化をそのまま言葉にして認めてあげてくださいね。😊✨
📚 あわせて読みたい
前回のブログでも、お子様の手指の発達やお箸の持ち方について詳しくご紹介しています。
また、集団遊びの中でお友達と気持ちを合わせたり、勝ち負けを受け止める関わりについてはこちらをご覧ください。
最後に🌟
手先の不器用さや生活動作のぎこちなさは、「練習不足」ではなく、指先の力のコントロールや身体感覚の発達途中であることがほとんどです。焦って厳しく教え込むよりも、「できた!」「触って気持ちいい!」という楽しい感覚の積み重ねが、確かな力へとつながっていきます。🌱
児童発達支援SOU FIRST うるま栄野比では、お子様一人ひとりの発達段階や「やってみたい」という気持ちに寄り添いながら、遊びを通じた丁寧な個別支援・集団支援を行っています。
「手先が不器用で日常生活で困っている」「うちの子の発達に合わせた関わり方を知りたい」など、気になることがございましたら、どうぞお気軽にお話しを聞かせてくださいね。🤝✨
📩 お問合せ
児童発達支援SOU FIRST うるま栄野比
〒904-2205
沖縄県うるま市栄野比92番地3 TIENDA coco A号室・B号室(宮城ミートの近く)
TEL:080-9855-7305
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