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「ひとりの世界」から「一緒に見る世界」へ。― 保護者様と振り返る、3年間の歩み ―| 児童発達支援 SOU FIRST 牧港(浦添市)

SOU FIRST 牧港

2歳から重ねた小さな挑戦と自信のストーリー

タイマーのベルが鳴ると、A君は職員の顔を見て、 「タイマー鳴ったら、これする!」 と自分から次の活動へ。 そんな姿を見ながら、ふと2歳の頃のA君を思い出します。

当時は、目が合いにくかったり、呼びかけても振り向かなかったり、人への興味もまだ少なかったA君。 それから約3年。ことばが増え、お友達への興味が広がり、「自分でやってみたい!」という姿もたくさん見られるようになりました。 もちろん、すべてが一直線に進んできたわけではありません。好きなものへのこだわりや、気持ちの切り替えなど、その時々で新しい課題もありました。 今回は、2歳から5歳までのA君の歩みを、保護者様のお話とともに振り返ります。

SOU FIRSTでどんな活動や関わりを積み重ねてきたのか。そして、ご家庭や園でどんな変化が見られるようになったのか。 お子様の発達やコミュニケーションについて悩んでいる方や、これから療育を考えている方にとって、「こんな成長の歩みもあるんだな」と、一つの例として読んでいただけたら嬉しいです✨

2歳1か月、SOU FIRST 牧港との出会いから広がる「ことば」

2歳1か月で浦添市の児童発達支援 SOU FIRST 牧港での療育をスタートしたA君。当時は目が合いにくく、お名前を呼んでも振り向かない場面が多く見られました。自分の気持ちを伝える際も、「あー」「うー」といった発声やバイバイ、または大人の手を取って目的の場所へ持っていくクレーン現象が中心でした。

しかし、本人が安心できる環境で関わりを重ねるうちに少しずつ言葉が増え、半年ほどで「ママ」「パパ」「りんご」といった単語から二語文へ、そして今では「ミートパスタがいい!」「ハンバーグは嫌!」と、自分の意思や選択をはっきりと言葉で伝えられるようになっています。

「伝える」から「会話を楽しむ」へ|こども園での成長と広がる関わり

自分の意思を伝えるだけでなく、現在は「相手とコミュニケーションを楽しむ」段階へと大きく飛躍しています。今年からこども園に通い始めたA君は、園での経験を通して会話の幅がさらに深まりました。ご家庭や事業所で「今日何食べた?」「たくさん食べた?」といった振り返りの質問にも、「スシローのうどん!」「たくさん食べたよ!」と楽しそうに答えてくれます。目の前の出来事だけでなく、少し前の経験を思い出して伝える力が育っています。

【保護者VOICE】ご家庭で感じているコミュニケーションの成長

「コミュニケーション能力がとても大きく向上しました。最近では、自分から積極的に両親とのコミュニケーションを求めるようになっています。自分がうまくできたことや、学校・園であった出来事について話してくれるようになりました。」

座る・聞く・集中する!SSTや指先トレーニングで見せた大きな変化

昨年頃からは、SOU FIRST 牧港での活動への参加姿勢にも劇的な変化が見られるようになりました。以前は途中で離席してしまう場面もありましたが、現在では座って取り組む活動への集中力が増し、離席がぐっと減っています。毎日のプログラムの中で行っている、ソーシャルスキルトレーニング(SST)や指先トレーニング、認知課題、集団活動などにも落ち着いて参加できるようになりました。ただ「座る」ことを目指すのではなく、楽しく達成感を得られる工夫を重ねることで、「活動に参加する」「人の話を聞く」「最後までやってみる」という達成感を積み重ねています。

人への興味が深まったからこそ見えてきた「新しい課題」と丁寧なアプローチ

人や周りへの関心が広がったことで、「〇〇くんと一緒に帰りたい!」とお友達への思いを言葉にする姿が増えました。その一方で、興味が強くなったからこそ「特定のお友達や好きな車に執着してしまう」「使いたいものがすぐ使えないと切り替えが難しい」といった、新しい成長段階での課題も見られるようになりました。

これらは決して「困った行動」ではなく、人や物への関心が豊かになった証拠です。

★ SOU FIRST 牧港で根気強く続けてきた関わりのポイント

  • 気持ちの代弁と他者理解:「お友達は今は嫌な気持ちなんだね」と相手の気持ちを具体的に伝える
  • 見通しのある声かけ:「この後は〇〇をするよ」「A君は今日はこの車だよ」と次の予定や選択肢を事前に共有する
  • タイマーを活用した視覚的な交代:「タイマーが鳴ったら交代しようね」と終了のタイミングを目に見える形で提示する

大人から言われて切り替えるから「自分で見通しを持つ」へ

こうした丁寧な積み重ねにより、今でもこだわりや葛藤はありつつも、気持ちの切り替えがとても上手になってきています。最近では大人に言われる前に、A君自らこう話してくれることがあります。

「タイマーがなったら、〇〇する!」

ルールや見通しを自分の中で理解し、自分で考えて行動を選択できるようになっている姿に、私たちスタッフも大きな成長を感じています。

「怖い」を乗り越えた大きな一歩!排泄と生活面の自立

4歳頃までは排便への強い恐怖心があり、便秘が続いて月に何度も浣腸が必要になるほどでした。しかし、「まずはトイレに座ってみる」「数秒数を数えて頑張ってみる」という小さなスモールステップをご家庭と一緒に継続。できたかどうか結果だけを捉えず挑戦を認める関わりを重ねたことで、4歳半頃にはトイレで排便ができるようになりました。今では外出先の公共トイレにも自ら挑戦し、もし一度怖くなっても自分で気持ちを立て直して戻ってきます。

「ねー、A君トイレできた!自分でできた!」

と誇らしそうに報告してくれる笑顔は自信に溢れています。また、帰宅後に靴を揃えて手を洗い、おやつやトイレへ向かう一連の流れや、シャワー・着替え・簡単な食事の準備など、日常の自立も大きく進みました。さらに、踏み台を持ってきて卵の皮をむく、お米を研ぐ、スープを混ぜるといった料理のお手伝いにも「やってみたい!」と意欲的に関わっています。

発達の視点から

発達の観点から見ると、A君の変化には「自己制御(自分の感情や欲求を場面に合わせてコントロールする力)」と「巧緻性(手指を細かく器用に動かす力)」の著しい育ちが見られます。

以前は急な変更や交代が難しかった場面でも、見通しを持つことで自己制御の力が育ち、自ら切り替えができるようになりました。また、指先トレーニングなどで培った巧緻性が料理のお手伝いや着替えといった生活動作に直結し、「自分でできた」という感覚が運動面での挑戦や自信の土台となっています。

【保護者VOICE】ご家族から見た現在のA君

「コミュニケーション能力が大きく向上し、自分から両親とのコミュニケーションを求めるようになりました。自分がうまくできたことや、学校であった出来事について話してくれることが増えています。
日常生活でもとても自立するようになりました。自分でシャワーを浴びたり、着替えたり、食事の準備をしたりと、自分でできることが増えました。
特に大きな成長を感じているのは、運動能力と身体の協調性です。それによって本人にもかなり自信がついてきたと思います。
まだ他の子どもたちと比べるとゆっくりな部分や苦手なこともありますが、全体的にとても良い発達をしていると感じています。SOU FIRSTのプログラムの中でも少しずつ進歩している姿を見ることができ、嬉しく思っています。」

ご家庭でもできること

今日からご家庭で試せるおすすめのアプローチは、「日常の小さな場面で、見通しをもった二択の提案(例:『タイマーが鳴ったらお片付けして、赤と青の服どちらを着る?』)をすること」です。特別な道具は不要で、次に何が起こるかという見通しと、自分で選んだという「自己決定感(自分の意思で行動を選べたという感覚)」を育むことができ、自己肯定感や自主性の第一歩となります。

児童発達支援 SOU FIRST 牧港では、すべての課題が一朝一夕で解決するとは考えていません。今でも苦手なことやこだわりはありますが、その子のペースで「できた!」という小さな経験を積み重ね、自信と「やってみたい!」を育む支援を行っています。浦添市周辺で子どもの発達や療育をご検討中の保護者様は、どうぞお気軽にご相談ください。

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