就学前に身につけたいトイレの習慣|児童発達支援SOUFIRST志真志(宜野湾市)
トイレットペーパーを真剣な表情でそーっと引き出し、「このくらい?」と確認するように職員の顔を見上げたお子様が、「そうそう、上手に取れたね!」という声かけにニッコリ笑って自分で丁寧に折り畳み始めました。
「小学校に入ったらトイレは一人でできるかな?」「まだうんちをトイレでできない」「トイレを我慢してしまう・・・」年長さんになると保護者の方からこのような切実なご相談をいただくことがあります。小学校では幼稚園や保育園のように先生が毎回声をかけてくれるとは限らないため、授業の合間や休み時間に「自分でトイレに行きたい」と気づき行動することが大切になります。本記事では、就学に向けて家庭や児童発達支援で無理なく進められる排便やお尻拭きの練習、自分から行く力を育むステップをご紹介します。
【1】遊びとスモールステップで進める排便・お尻拭きと手順の練習
宜野湾市にある児童発達支援 SOU FIRST 志真志では、年長さん向けのカリキュラムや日々の活動の中で、就学に向けたトイレ動作の練習を取り入れています。おしっこは一人でできても「排便後のお尻拭きはまだ大人が手伝っている」というお子さんは少なくありません。お尻を拭くには、ペーパーを約20〜30cm適量取る、きれいに折る、手を後ろに回す、力加減を調整する、汚れがついているか確認する、といった数多くの動作が必要です。児童発達支援 SOU FIRST 志真志(宜野湾市志真志)では、いきなり本番のトイレで練習するのではなく、イラストでお尻の拭き方の手順を見せたり、手順の絵カードを順番に並べ替えたりしながら、お子様が見通しを持って安心してトイレに向かえるよう準備を進めています。


また、お子様の洋服やズボンに付けた洗濯ばさみやシールを手探りで剥がす遊びや、目印をつけた練習用ペーパーを折る活動を実施しながら「まず自分でやってみる」「できたところまで見せてね」「お手伝いするね」と少しずつできる部分を増やし、自信につなげています。

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【2】安全のための取り組み:身体の発達に合わせて「できた」を支えるトイレ練習
トイレ動作の練習では、できるようになることだけでなく「安全に行えること」もとても大切です。
児童発達支援SOU FIRST 志真志(宜野湾市志真志)では、理学療法士(PT)の視点を取り入れ、お子さんの発達や身体の動き(粗大運動・微細運動・重心移動)を細かく確認しながら支援を行っています。
※粗大運動・・・歩く、走る、ジャンプするなど身体全体を使う運動
※微細運動・・・つまむ・握る・描くなど手や指先を使う細かな運動
具体的には、
①【移動・重心制御】トイレまで安全に移動できるか(廊下の歩行安定性や床の濡れによる滑りリスクの評価)
②【立位バランス】立位でのズボンの上げ下げでバランスを崩さないか(片足立ちや体幹の動的バランスの確認)
③【着座・アライメント】便座への座り方に無理がないか(足裏が足台にしっかり接地し、骨盤を起こして安定した姿勢が保てるか)
④【手指の巧緻性】トイレットペーパーを破らず適量引き出し、適切に折って扱えるか
⑤【自己評価・伝達】トイレ内で困ったときに落ち着いて職員へ伝えられるか
⑥【動作の順序性】排泄から手洗いまで一連の流れを途切れずに遂行できるか
などを一つひとつ専門的に確認しています。
お子様の成長に合わせて移動時やトイレ室内では職員が同行・見守りを行い、立ち上がり時などに倒れ込みやすいお子様には側方から骨盤を軽く支えるなど個別の介入を実施しています。
「失敗したらどうしよう」「トイレ怖い」という不安を軽減するため、「一緒に行ってみよう」「10秒だけ座ってみようか」「上手にできたね」など肯定的な声かけを徹底し、安全面と精神面の両方からサポートしています。
【3】発達の視点から:巧緻性とボディイメージ
「自分でお尻が拭けない」「トイレを忘れてしまう」といった行動の背景には、やる気の問題ではなく発達上の明確な理由が存在します。
1つ目は「巧緻性(こうちせい:手や指先を器用に細かく動かす力)」の未発達です。ペーパーを破らずに畳んだり、お尻に当てて適切な力で拭くには指先の微妙な感覚が必要です。半年前はペーパーを丸めてぐちゃぐちゃにしてしまっていたお子さんも、児童発達支援での洗濯ばさみ遊びや粘土・ひも通しなどの活動で指先の力を高めたことで、少しずつ綺麗な長方形に折って使えるようになりました。
2つ目は「ボディイメージ(自分の身体の位置や大きさ、動きを頭の中で把握する感覚)」の課題です。目で見えない背中側に手を回してお尻の位置を捉えるには身体の感覚が不可欠です。洋服に洗濯ばさみをたくさん付けて身体をひねる、見えない部分に手を回す動作などを遊びの中で練習し、お子様の「自分でできた!」という自己効力感をじっくり育んでいます。

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【4】ご家庭でもできること:確認の問いかけアプローチ
本日ご家庭で今すぐ試せるアプローチは、大人が「トイレに行きなさい!」と指示するのではなく、「今、おしっこしたい感じある?」とお腹の感覚を問いかける【確認の問いかけアプローチ】です。「学校についたら」「給食の前に」など生活の流れの中で声をかけたり、「今行く?それともこの動画が終わったら行く?」と二択で選ばせることで、指示待ちではなく自ら考え判断する「自己決定感」が自然と育まれます。「失敗しても大丈夫」という安心感の中で、結果だけでなく「自分から伝えられたね」と行動そのものを認めてあげることが大切です。

また、排尿はできるけれど「うんちはオムツでする」「トイレでうんちをするのは嫌!」というお子さんも少なくありません。就学前は無理にトイレで排便させようとせず、まずは「なぜ嫌なのか」を探ることが大切です。足が浮いて踏ん張れない場合は足台や補助便座を使い、換気扇の音や空間が苦手ならトイレに座るだけの体験からスタートしましょう。オムツでの排便習慣を出発点にし、トイレの近くでオムツに排便する、服を着たまま便座に座るなど、本人の安心感に合わせて段階的なステップを一緒に踏んでいきましょう。


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