言葉を理解する力を育むためにできること|児童発達支援 SOU FIRST 牧港(浦添市)
絵カードで伝える「分かった!」の安心感

「次は何をするの?」とそわそわしながらお部屋の隅で周囲を見回していたお子様が、スタッフが手渡した「お片付け」の絵カードを目にした瞬間、「あ、これね!」と笑顔でおもちゃ箱へ歩き出しました。
言葉だけでは次の行動が伝わりづらいお子様に対して、「どう伝えたら良いんだろう」と悩んでいる保護者様や、浦添市周辺で児童発達支援のご利用を検討されている保護者様へ向けて本記事をお届けします。
当事業所での取り組みを通して、絵カードなどの視覚的アプローチがどのように子どもたちの見通しと安心感につながるのか、その工夫と発達の視点を分かりやすくご紹介します。
言葉と絵カードを組み合わせた「見通し」を持つための工夫

「児童発達支援 SOU FIRST 牧港」では、一人ひとりの言葉の理解度や気持ちの波に合わせた視覚的支援を行っています。言葉の理解が追いつきにくいお子様には、言葉だけで指示を出すのではなく、絵カードや実際の写真を見せながら「今はこれをするよ」と伝えます。また、次に何をするのか分からず不安になりやすい子には、絵カードを一日の流れに沿って順番にボードへ並べ、活動の全体像を目で見て確認できるようにしています。
目から入る明確な情報があることで情報が頭の中で整理され、子どもたちが自発的に次の行動へ向かう意欲が自然と引き出されます。
発達の視点から

絵カードを用いた支援は、発達の観点から「視覚的優位(耳から聴く音声情報よりも、目から入る視覚情報のほうが理解しやすい特性)」への配慮と、「自己制御(自分の気持ちや行動を状況に合わせてコントロールすること)」の獲得という2つの視点で大きな効果をもたらします。
例えば、以前は活動の切り替えのたびに言葉の指示が伝わりにくく、急なスケジュールの変化に不安を感じてパニックになって泣き出してしまうお子様がいました。言葉で「おもちゃを片付けたら手洗いをしてご飯だよ」と一気に伝えられても、情報の処理が追いつかなかったのです。
そこでスタッフが「お片付け」と「手洗い」の絵カードを1枚ずつ見せながら、一つひとつ順番に伝える丁寧な支援を行っています。カードを通して「次は手洗いだね」と理解し、少しずつ心の準備を整えながら手洗い場へ向かおうとする姿勢が見られるようになってきました。
また、手洗いの順番を示した絵カードも活用し、イラストを見ながら正しい手洗いの手順を確認することで、適切な手洗い方法の定着を目指しています。
目で見て分かる明確な見通し(構造化)があることで、先の見えない不安が和らぎ、「分かった!」という安心感が一歩ずつの成長を支えています。
ご家庭でもできること
ご家庭で今すぐ試せるアプローチとしておすすめなのが、日常の言葉かけに「写真や実物を1つ見せるだけ」の工夫です。特別な教材を購入する必要はありません。
例えば、お出かけの準備で「靴を履こうね」と声をかける際に、言葉だけでなくお子様の靴そのものを手元で見せたり、スマホで撮った靴の画像を見せてあげます。また、「ご飯を食べたらお風呂に入ろうね」と伝えるときに、お風呂で使うおもちゃを見せるだけでも効果的です。視覚情報をプラスすることで、子どもは言葉の意味をスッと理解できるようになります。この「分かった!」という体験の積み重ねが、自分で行動を選ぶ「自己決定感」や自分への信頼感を育んでいきます。
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